内反小趾


意外に知らない小指の変形「内反小趾」

 

内反小趾
(ないはんしょうし)

知っていますか?

外反母趾は、よく聞く病名ですね。
外反母趾は、親指が小指側にくの字型に曲がった状態のことで、
15度以上曲がっていると、外反母趾と診断されます。

内反小趾

この外反母趾とは

小指が親指の方へ曲がる
内反小趾
(ないはんしょうし)

というものがあります。

内反小趾は、足部そのものは痛まないことが多く、小指の変形を気にしない方がほとんどのようです。また、外反母趾の治療に行って、「内反小趾もありますね」と言われて、はじめて気付く方も多いです。

それでは、内反小趾にならないようにどのような対策をしていけばよいのかみていきましょう。

 


内反小趾が与える影響

靴を履く時間が長い日常生活で、足の指の役割、しかも小指の役割を、気にしたり、考えてみたりする機会はありますか?

実は・・

小指は、手の小指と同じように、

大切役割があります。

小指に痛みがなく、自分では気が付かないような症状であっても、身体にとっては、とても大きな影響があります。
手の小指が、物をつかむために、重要であるように、足の小指もまた、重要な役割を担っています。

実際に、片足で立ってみると、大変わかりやすいです。
親指は、内側に倒れないように、小指は、外側に倒れないように、他の3本の指は、前後へ倒れないように、地面をつかんで、踏ん張っています。

小指は、外側に倒れないように体を支えるという役割を持ち、姿勢のバランスをとるために、とても重要なのです。
つまり、内反小趾という小指の変形があると、小指を使った踏ん張りがうまくできないので、歩くときなど、身体が左右にぶれやすくなります。

そのような身体が不安定な状態では、無意識に背中や首に力が入ってしまい、それにより、上半身に徐々に歪みがでてきます。これらの歪みは、やがて首や肩、腰の痛み、頭痛をおこします。それをそのままにしておくと、他の骨もまた、痛みがラクになる形へと、歪んでいきます。

このように、

結果的に身体全体
骨の歪みという重大な影響を与えかねない

小指変形内反小趾

気がついたら、すぐにでも!
早めに、治療を受けることをおすすめします。

 


内反小趾の考えられる原因

小趾(小指)は、小さく弱いものなので、意外に簡単に変形してしまいます。
小さめの靴はもちろん、先の細い靴などもなりやすいです。
あと、ストッキングや筒状の靴下でも、変形してしまうのです。

実際は、靴よりもこちらの方が、大きな要因と考えられています。
ストッキングや靴下で?驚きですが、よくよく考えれば、現代では、履いてない日の方が少ないという方が、多いですね。その他、姿勢や歩き方など、本人が気づかないことが原因であることが多いです。

 

       ~開張足~        

5本の指の付け根が、正常ならばゆるやかな横アーチを描いていますが、
このアーチがくずれて平らになっている状態を、開張足と言います。

パンプスやハイヒールを履く方に多くみられ、かかとが不安定なため、
前に重心がかかるようにしてバランスをとります。
そのため、ムリな負担が、横アーチにかかり、この疲れを放置していると、
しだいに開張足になっていくのです。

そして、開張足の方が、窮屈な靴を履き続けると、足指が圧迫されて変形していきます。

 

       ~ガニ股~        

ガニ股は、膝小僧が外をむいている状態をいいます。この場合、歩くときに足の外側に重心がかかりますので、当然小指にも負担が大きくかかります。今使っている靴を確認してみてください。外側のかかとだけすり減っていませんか?

小指に重心がかかりすぎているということが、内反小趾になる大きな原因の1つですので、ガニ股は、よくないということが、わかりますね。

 

        ~浮き指~        

自分で、上から見ただけでは、わかりにくい足指の状態に、浮き指というのがあります。全部の指の場合や、数本だけという場合がありますが、この場合、重心はかかとの方にかかります。

そして、指を使わないで、体重を支えようとすると、非常にバランスをとるのが難しくなります。どうしても下半身に無理がいき、指の変形はもちろん、姿勢がゆがんで、腰や肩の痛みまで引き起こすことが多いのです。

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