肋間神経痛
こんなお悩みはありませんか?
- 突然、背中や胸がズキッと痛む
- 深呼吸するとわき腹が痛い
- 左胸のあたりがチクチクとする
- 心臓の病気?病院に行った方がいいのか不安
- 咳をすると肋骨の下あたりが痛む
肋間神経痛という症状は、背中や胸、わき腹などに痛みが出ます。特に左胸に痛みがあると「心臓の病気なのでは?」と不安に思ってしまいますが、病院で検査すると肋間神経痛だと診断された、というケースがよくあります。
しかし、肋間というのはよくわからないし、神経痛ってなんだか怖い響きなもので、放っていけばそのうち収まるだろうと放置している人も多いのが、肋間神経痛です。
そして、症状がいっこうに収まらず、当院に駆け込んで来られるのです。
肋間神経痛を改善させていくためにも、早めに治療をはじめることが大事ですが、その前に肋間神経痛について正しく知ってもらうことで、どこに行けばいいのか決めやすくなると思います。
- 肋間神経痛とはどういう症状なのか?
- なにが原因なのか?
- ほんとうに心臓とは関係ないのか?
- 実際の治療方法と改善したケース
これらについて、順に書いていきますね。
肋間神経痛とはどういう症状?
肋間神経痛というのは、語呂がいいもので覚えやすいのですが、実際にどういう症状なのかはよくわからないとよく聞かれます。
まずは、肋間神経痛がどういう症状であるのか、一般的なところから話していきたいと思います。
【肋間=あばら骨】
肋間神経痛の「肋間」というのは、いわゆるあばら骨のことです。肋骨(ろっこつ)ですね。
肋骨は片方12本、左右で24本あり、背骨と胸骨と繋がって心臓や肺の周りを囲んでいます。特に大事な臓器を守るために、鳥かごのような形になっていますね。
※厳密には肋骨と呼ぶのは上半分で、仮肋、真肋と分けるのですが、ややこしいのでここでは肋骨でまとめさせてもらいます。
肋間とは肋骨の「骨と骨の間」という意味で、肋骨のすき間には肋間筋と呼ばれる筋肉や、肋間神経が走っており、肋間神経痛というのはこの肋間神経の経路で起こる痛みのことです。
なので、肋間神経の走行している一番上から一番下まで、どこで出ても肋間神経痛なので、人によって痛む場所や痛み方が違うのも特徴ですね。
【神経は内側から外に出ている】
神経は基本的に、中心の背骨から分かれて体の隅々まで伸びていきます。
肋間神経も、スタートは背骨から筋肉の内側を通り、わき腹のあたりで肋間筋より外に出てきます。
この神経が内から外へ出てくるポイントであるわき腹に症状が出やすいのは、ちょうど神経圧迫を起こしやすいところだからなんですね。
筋肉に挟まれるような形になっているのですが、肋間筋の間を通って出ていたり、肋間筋と他の筋肉との間で圧迫されたり、これも場所によって変わってきます。
【痛みの出る場所がはっきりしている】
肋間神経痛の症状を訴える人は、まず確実に「ここ、ここが痛いんです!」とピンポイントで教えてくれます。人によって場所は違いますが、その人の症状のポイントははっきりとしています。
例えば、心臓由来の痛みだと場所が色々変わったり、放散痛と言って場所が「この辺」という言い方になるので、肋間神経痛か心臓の問題かは意外と簡単に判別できます。
ただし、放散痛というのはその場所に原因が無いということなので、心臓のトラブルかどうかはまた別の診断が必要になると思います。
肋間神経痛か、別の問題かの判別は、痛みの場所がはっきりしているかどうかでわかります。
【肋間神経痛の原因とはなに?】
肋間神経痛の原因は何かと言われると、「肋間神経が圧迫されているんですよ」と答えるのが一番楽な方法です。一番間違いのない答えだからです。
しかし、それはあくまで、症状の直近の原因であって、では「肋間神経が圧迫されるのはなぜですか?」と聞かれると、
「周りの筋肉が固くなっているからです」「運動不足が原因」「年齢のせいですかね」と答える医療関係者がいまだにたくさんいます。これも答えになっているとは思えません。
肋間神経痛で悩んでいる方が知りたいのは、一般的な肋間神経痛についての知識ではなく、「自分のこの痛みはなにが原因なのか?」だと思うからです。
では、肋間神経痛の原因はなにか?
愛YOUカイロプラクティック院では「背骨の歪み」がすべての肋間神経痛に共通した原因だと考えます。
【肋骨は背骨から生えた枝】
肋骨というのは、背骨のなかの胸椎と呼ばれる部分に繋がっていて、ぐるっと体の前側にカーブしていき胸骨という心臓を守っている骨に集まります。
背骨と肋骨と胸骨で胸郭と呼ばれる籠のような構造になっており、この胸郭の中には心臓と肺が収まっています。とても大事な臓器なので、肋骨でしっかりと守られているんですね。
肋骨の役割は、心臓や肺を守ることと、呼吸のために肺を動かすことです。
実際に動くのは肋間筋や横隔膜といった筋肉ですが、肋骨は守ると同時に動かなければならない骨です。それも呼吸の度になので、実はとても「動きまくる」骨なのです。
動くために、肋骨はあまり太くありません。支えとなっている背骨を木の幹だとすれば、肋骨はそこから生えた枝葉のような関係にあります。
【幹がねじれれば枝も】
幹である背骨が歪めば、そこから生えている肋骨も背骨に合わせて歪まなければなりません。
よく、お腹の上の肋骨の出方が左右で違っている人がいますが、悪い姿勢でいる時間が長いと背骨が歪み、それによって肋骨が歪んだせいです。
肋骨が歪めば、肋骨についている肋間筋や前鋸筋といった筋肉も引き延ばされたり縮められたりします。その時、肋間神経を圧迫することで肋間神経痛が引き起こされるのです。
つまり、肋間神経痛の原因は背骨にあるんです。
【どうすれば肋間神経痛を治すことができる?】
肋間神経痛を治すためには、まず肋間神経の圧迫をなくさなければなりません。
そのためには、肋間筋と前鋸筋の緊張や捻じれを取る必要があります。
筋肉をゆるめるだけであれば、痛みのでている周辺をマッサージしたり、ストレッチするだけでも効果が出ることがあります。一番手軽な方法です。
しかし、肋間神経痛の原因は背骨であるといいましたが、背骨が歪んだままであれば肋骨も歪んだままで、結局また肋間筋と前鋸筋の緊張がはじまります。
同じことを繰り返してしまうばかりですね。
肋間神経痛を本当の意味で治すためには、背骨の歪みを整え、肋骨の捻じれを取り、その上で筋肉の緊張が緩んだ状態にならなくてはいけません。
背骨と肋骨、筋肉。この3つの調整をしっかりしていけば、肋間神経痛はかならず改善できます。
私たちが全力でサポート致します