足底筋膜炎
こんなお悩みはありませんか?
- 歩くと足の裏や踵が痛い
- 長く立っていると痛みで集中出来ない
- 長距離を走りたいのに、痛くて断念している
- 朝、ベッドから起きて初めの一歩がとても痛い
- 足の裏を押すと痛みがある
足底筋膜とは、足の底に膜のように広がる腱のことを指します。その膜が炎症を起こし痛みなどの症状を伴うものを足底筋膜炎、あるいは足底腱膜炎と呼びます。
足の裏に痛みがあると、日常生活でなにかと困りますよね。人間は、足で歩く生き物ですから、足の裏を使わずに生活することは現実的に不可能です。そういった点で、足底筋膜炎は厄介です。
もう一つ、足底筋膜炎は治り難いから厄介だとも良く耳にします。病院で治療を受けているけども、なかなか改善しないという声があります。
はっきりと申し上げると、足底筋膜炎は決して難治の症状ではありません。何か月も改善がみられないということはまずありません。
では、なぜなかなか治らないと悩まされる方がいらっしゃるのでしょうか。
それは、現在行っている治療方法が有効ではない、あるいは間違っている可能性があるからです。
足底筋膜炎の原因
まず、足底筋膜炎の原因は何なのでしょうか。
- ウォーキングやジムで運動を始めた
- ランニングの練習で走る距離を増やしていた
- 長時間の立ちっぱなしの仕事をしている
- 毎日、硬い革靴やヒールで歩きまわっている
- 卓球や剣道の練習で足を地面に叩きつけている
- 新しい靴が合わなかった
- 育児で子どもを抱っこするようになった
思い当たる節がある方もいらっしゃるかと思います。足底筋膜炎の原因は「足の使い過ぎ」だというのが一般的な認識です。
確かに、筋膜が炎症を起こすのは、負荷が掛かり、荷重に耐えられなくなったためです。しかし、それでは説明がつかないことがあります。
あなたと同じように走ったり歩いたり、足に負担を掛けている人の全てが足底筋膜炎になっていますか?
同じように足の裏の痛みを持っている人もいるでしょう。しかし、全く痛みなどの症状が無い人もいます。本当に「足の使い過ぎ」が原因であれば、両者の違いが説明できません。
つまり、本当の原因は別にあるのです。
もっとも、足の使い過ぎが関係あることも確かです。筋肉の疲労と、スポーツなどで足の裏に継続的に衝撃が入ることで、筋膜が炎症を起こすというメカニズムがあります。
考えなければいけないのは、同じように足を使っている人で、症状の無い人との差です。その差は、当然、足の使い過ぎ、使い方という共通点とは別にあるのです。
その違いとは、「足のアーチ」にあります。
足には三つのアーチがあります。
自分の足を見た時に、横方向に一つ、縦方向に二つのアーチがあり、この三つのアーチにより体重を支え、衝撃に耐えることの出来る作りになっています。
アーチ状の石橋をご存知でしょうか。釘や金具などで繋がなくとも、石自体の重さで互いを支え合い、重くなればなるほどその構造は頑強になります。
人間の足も同じ構造になっており、自分の体重や衝撃を地面に逃がすことで十分に支えられているのです。
このアーチが崩れると、どうなるでしょうか。
足は体重や衝撃を逃がすことが出来なくなります。
立っていたり、歩くだけで負荷が溜まっていきます。
そして、炎症が起こり、痛みなどの症状が出るのです。
足底筋膜炎の原因は、足のアーチが崩れてしまった状態なのです。
間違った治療法と正しい治療法
構造的な足のアーチは、生まれつきのものです。つまり、アーチの崩れは後天的な、習慣などから起こり得ます。
たまに「足が弱いからなりやすい」なんて思いこんでいる方がいらっしゃいますが、デタラメなので信じてはいけません。人は皆、しっかりとアーチを持っています。
インターネットで検索すると、足底筋膜炎のケアとして色々な方法がヒットします。
靴の中敷きを変えたり、足のマッサージをしたり、筋力を上げるトレーニングなどありますが、どれも足底筋膜炎には効果の薄い方法です。そればかりか、下手をすると悪化させかねない危険もあります。
足底筋膜炎の原因は足のアーチの崩れです。
例えば、靴の中敷きや、オーダーメイドの靴を作ったりいった方法は、決して悪いとは言いませんが、アーチの崩れに対しては効果の期待出来ないものです。
そもそも、靴自体が、アーチを崩す要因になるものなのです。遺伝子にある人間の作りは、靴や靴下という道具を想定したものではありません。
素足で生活することを前提としています。つまり、素足の状態でこそベストの働きをしてくれるのです。なので、靴を履いて生活するということは、足をずっと拘束していることと同じです。
正しい治療法は、まず足のアーチを取り戻せるようにアプローチを掛けなければなりません。
これは、外部から筋肉や骨を動かすわけではなく、身体自身に正しく治す能力が備わっているので、その治癒力を活性化させます。徒に強い刺激を入れても、アーチは戻りません。
ただし、アーチが崩れて長い場合は、骨の間の靭帯が固まってしまっているので、固さを取り除き、関節が動きやすい状態を作ってあげる必要があります。
アーチが戻ってきたら、正しい状態を維持出来るように、習慣から変えていきます。素足で過ごす時間を作ってもらったり、その人の状態、習慣に合わせてアドバイスさせて頂きます。
原因を正しく知り、正しい治療法を行えば、足底筋膜炎は必ず改善します。もし何か月も悩んでいるのでしたら、一旦現在行っている治療を中止し、ご相談下さい。
気楽に歩く、思う存分に走る、好きなスポーツに思い切り打ち込む。
どれも当たり前のことです。
そんな当たり前のことを、当たり前に出来るようになりたくはありませんか?
当院の施術は全て根本的解決を目標にしています。
是非、一度ご相談下さい。