アトピー性皮膚炎
メイクするとアトピーが酷くなるし、かといってノーメイクでいるのも嫌だ…こんな悩みを持っている方はたくさんおられます。
そもそもアトピーでもメイクはしてもOKなのか?
メイクって肌に良くないし、アトピー持ちならなおさら…と思っている方多いと思います。メイクはしたいけど、しても大丈夫なのか…答えはOKです。
もちろん、肌の状態によってはしない方が良い時もありますが、実は、メイクをすることにはメリットがあるんです!
メイクをしないほうが逆にストレス!
アトピーを悪化させる要因のひとつはストレスです。
アトピーの人で、「人に見られたくない」や「何とか隠したい」という悩みを持っている人は多いです。
これってとてもストレスになっているんです。
メイクをすることでアトピーの悪化原因の一つであるストレスの軽減、解消にも繋がります。
またメイクをすると、いい意味で顔を意識するようになります。
顔を掻いたり、触ったりするのはアトピーを長引かせてしまいますからね。
化粧くずれしたくないために、顔がかゆくても、顔をいじりにくくなります。
顔をいじってしまうのは癖になってしまうのでメイクをすることで癖の矯正にも繋がります。
メイクをするときの注意
炎症があるところにはファンデーションを塗らないようにします。
炎症が出ているところに塗ってしまうと悪化しかねませんので。
メイクの仕方にも少し注意点があります。
ポイントは丁寧にメイクをすることです。
【ひとつひとつを丁寧に】
サッとパッと仕上げるより、洗顔→化粧水→乳液→化粧下地の「→」の間、肌が落ち着くまで待ってから次のケアをするというように丁寧に肌を扱うことでメイクが崩れにくくなり、化粧直しをすることが少なくなります。
オールインワンを愛用の方も同じです。
化粧直しをするたびに厚塗りになってしまうより、一回メイクして長持ちさせられる方が肌には優しいのです。
アトピーの人向けに肌に優しい化粧品があります。
(※アトピーの方は肌が非常にデリケートなので、肌に優しい化粧品でも注意は必要です。)
メイクするとなると、化粧品のアレルギー反応を気になって、実際に使ってみて自分に合っている、合っていないを試したいと思いますよね?
しかし短期間にいろいろ試すのは、肌の免疫力を困惑させてしまうのでよくありません。肌の正常なターンオーバーは28日周期と言われています。試したい方は一度に沢山試さずに、期間を開けるようにしましょう。
【メイク道具を清潔に】
パフや筆はこまめに新しく変えるか、使い終わった後に、パフ専用の洗剤でしっかり洗って、乾かして、次使うというようにしましょう。
メイク道具は常に清潔に!を心がけましょう!
アトピーの方でも気を付けることはありますが、メイクはしてもOKです。
薄めのナチュラルメイクを意識しましょう!厚塗りはNGです。
どうしても顔にアトピーの症状が酷いとメイクするとより悪化する可能性も高いと心配の方は、ポイントメイクをしましょう。
フルメイク=UVクリーム、化粧下地、コンシーラー、ファンデーション、アイシャドー、アイライン、アイブロー、マスカラ、チーク、リップ・・・とメイクアイテム全てを使用しなくても、ポイントメイクでナチュラルに綺麗に仕上がります。
症状別メイク術
【目の周りのアトピーの気になる方】
目の周りのアトピーの気になる方は、アイメイクは眉とアイラインとマスカラだけで仕上げてみましょう。
ポイント1
アイラインは全体でなくてもアイホールの中央から目尻にかけて引くだけで目の大きさが変わります。しっかりとキリっとした印象は目尻を上げて、目尻を下げて描くと柔らかい印象になります。
ポイント2
マスカラを使用する際は、ビューラーでまつげを持ち上げてからマスカラを塗りましょう!まつ毛が持ち上がる事でパッと華やかな印象になりますよ♪
【頬や口元のファンデーションを塗る部分が気になる方】
頬や口元の面積の広い部分が気になる方は、パウダリーファンデーションとコンシーラーを活用しましょう!
リキッドファンデーションはきめ細かな肌を演出できますが、それだけ毛穴を塞いでしまっていることになるので避けましょう。
コンシーラーは、アトピーのひどい部分に使うのは絶対NG!
隠すのはシミや、目の下です。
肌を見た時に美しいと感じさせるポイントは、艶感と滑らかさです。
艶感を肌に出すことで肌がみずみずしく見えます。この艶感はアトピーが出ている時は至難ですが滑らかさは作れます。ここで登場するのがコンシーラー。顔の影になる部分をなくす効果があります。
シミや、目の下でもとからある影を隠したら、鼻筋と、目の下(クマのできる部分)顎にコンシーラーを少し付けてハイライト部分を作ります。内から外に伸ばします。
そしてパウダリーファンデーションを少量、メイク筆で撫でるように肌におきます。
人の目線は顔の目立つ部分にフォーカスします。
荒れて辛い部分を少し隠して、ポイントメイクをすることでバランスをとる事で全体的に美しく魅せることができます。
メイクのメリットは心的ストレスの解消です。
ポイントメイクもやめておいた方がいいなっていう時は、無理は禁物。
メイクではなくマスクやオシャレ眼鏡に頼りましょう。
人に最もいい印象を与えるのは清潔感です。
艶間や、滑らかさは清潔感を演出しているにすぎません。クリアな見た目を演出してアトピーと付き合う中でのストレスを少しでも減らしましょう!