腰椎椎間板ヘルニア


前回は、腰椎椎間板ヘルニアの特徴や症状について書きました。
今回は、腰椎椎間板ヘルニアになってしまう原因について書いていきます。

病院で椎間板ヘルニアと診断されても、なぜ自分がそんなことになってしまったのか、納得のいく原因が思い当たらないのではないでしょうか。

 

特別、腰に悪そうなことをした覚えは無いし……。

 

けれど、実は、腰とまったく関係なさそうなことが、あなたの椎間板ヘルニアの原因になっているかも知れません。

 


腰椎椎間板ヘルニアの原因

~ヒトは腰椎椎間板ヘルニアになりやすい!?~

 

 そもそも、人は、他の動物と比べて、腰椎の椎間板に負担がかかりやすい生き物です。人は二足歩行で生活するため、背骨が重力に対して垂直に立っています。他の動物は基本的に四足歩行で重力と平行に背骨があります。そのため、人の椎間板には重力という大きな負荷がかかる時間が圧倒的に多いため、椎間板ヘルニアになりやすいのです。骨格的になりやすいと言ってもいいでしょう。

 

 ですが、同じ人でも腰椎椎間板ヘルニアになる人とそうでない人がいるので、なる人にはなるだけの原因が何かあるのです。

 

 では、その気になる原因について書いていきます。

 


腰椎椎間板ヘルニアの原因は?

 

 腰椎椎間板ヘルニアになる原因はさまざまあります。

 腰椎椎間板ヘルニアは、姿勢や体の使い方などの環境要因、体質や骨の形状などの遺伝要因、加齢などが関係しています。

 

・環境要因・

 環境要因として代表的なものが、労働・喫煙などがあります。

労働に関しては、長時間の座り仕事や重いものを扱う力仕事の方に発症しやすい傾向があります。人は、仰臥位(あお向け)、立位、座位という姿勢の中で最も腰椎の椎間板に負担がかかるのが座位になります。姿勢が良い状態でも、座位が最も負担が大きいのに加えて、座ったときに背中が丸まったり、骨盤を後ろに倒して座る人がほとんどです。

 

これらの姿勢は腰椎椎間板に相当な負担をかけてしまします。
力仕事をする方の場合は、シンプルに持ち上げたものの重さの大部分が腰に乗っかるため、腰椎椎間板ヘルニアを発症しやすいのです。

 

 また、意外かもしれませんが、喫煙も腰椎椎間板ヘルニアと大きく関係しているのです。タバコを吸っている人は、吸っていない人と比べて椎間板が老化しやすいという研究結果が出ています。喫煙が直接椎間板にダメージを与えるというよりは、喫煙によって、血流が阻害されることで椎間板に影響がでます。

 

椎間板自体に血管はありませんが、周囲の毛細血管から栄養を受けています。喫煙により、血液の循環が鈍ると椎間板にまで栄養が行き届かなくなり、椎間板が老化しやすくなるのです。椎間板が老化するとクッション性が低下し、ヘルニアが起きやすくなります。

 

・遺伝要因・

 椎間板の丈夫さや脊柱管の大きさは個人差があり、遺伝の影響を受けることもよくあります。そのため、親がヘルニアになりやすい場合は子も遺伝要因でヘルニアになる可能性は少し高くなります。

 

 ですが、遺伝要因による発症よりも、環境要因によるものが大きいので、意識的に気をつけることは可能です。

 


もっと根本的な原因が!?

 

 環境要因や遺伝子と書いてきましたが、仕事の内容や習慣はなかなか変えられないものです。遺伝子なんてその最たるものですが、では椎間板ヘルニアになってしまったらもう諦めるしかないのでしょうか?

 

 実は、
腰椎椎間板ヘルニアは、
労働や喫煙、遺伝以外にも、もっと根本的な原因があるのです!

 

 よく考えてみると、同じ職場で同じ仕事をして、さらにタバコも自分よりも吸っているのに全然腰が痛くないという人もいるのではないでしょうか?なかにはそのような人もいます。では、なにが違うのか?

 

それは、ズバリ
「足や手からくる体の歪み」
です。

 

 腰椎椎間板ヘルニアになる人は、環境要因や遺伝要因以外にも、姿勢が悪かったり、独特な癖があったり、なにかしら、椎間板に負担がかかりやすい要因があるのです。

 

 そのため、
腰椎椎間板ヘルニア
根本的治療には、
体の歪み調整が欠かせません。

 

 逆に言えば、体の歪みの調整ができれば、椎間板ヘルニアであっても諦めることなく、治療が出来るということです。

 仕事内容や遺伝子を変えなくても、あなたの椎間板ヘルニアは治すことが可能です。

 ただ、体の歪みの調整と一口にいっても、実際の内容は細かいものなので、治療については次の第3回目で書いていきますね!

 

 

おすすめの記事