外反母趾でお悩みの方は
☑ このままでは歩けなくなるのではないか? ☑ 変形が進むと手術でしか治らないのではないか? ☑ いずれ寝たきりになってしまうのではないか?
というご心配を抱えている方が多くいらっしゃいます。
今回は、外反母趾を放っておくと将来的に起こるリスクをお話します。
リスクを知っておくことで、未然に防ぐことが出来ますよ!
ぜひ最後までお読みください。
外反母趾の人の将来は・・・?
正直に端的に言ってしまうと、最後は「寝たきり」になります。
もちろん100%ではありませんが、かなり高い確率で外反母趾を放置すると寝たきりになってしまうのです。
どうしてでしょうか?
前回のブログ「外反母趾になってしまう人には4つのクセがあった。 ○○をしてしまう人は要注意!」でもお伝えしたように、外反母趾とは足の親指の付け根の変形ですが、変形してしまう理由は「歩き方」「立ち方」など、日々での生活のクセにあります。そのためクセを変えなければいつまで経っても治らないどころか、歩けば歩くほど、生活すればするほどに足指の変形が進行してしまいます。
そして最終的には足が足として機能しなくなり、歩けなくなってしまうのです。
これは何も大げさな話ではありません。
実際に寝たきりになっている方や、歩行時の足の痛みで杖をついている方、または車椅子で生活する方の足を見てみると、大元には外反母趾があります(脳疾患等の後遺症の場合を除きます)。
なぜ歩き方にクセがあるとダメなのか
歩き方のクセというのは、簡単にいえば足をねじって着地してしまうことです。
それにより足先に負担がかかって外反母趾になってしまいますが、それだけではありません。
足をねじって歩くことで、実は膝も壊してしまうのです。
膝関節は、屈伸などの上下運動をするにはとても強くできています。
しかし、横からの力にはとても脆いため、足をねじって歩く時に加わる横の力で膝を痛めてしまう人がとても多いのです。
その結果、膝の軟骨がすり減ったり、変形性膝関節症になったりして膝の痛みのためきちんと歩けずひょこひょことした歩き方になってしまいます。
なぜ歩き方にクセがあるとダメなのか
①筋力低下ルート
痛みがあると、人間誰しも歩くのがだんだんとおっくうになってしまいますよね。そうして家で座るばかりの生活をしていると、筋肉が弱くなり筋力の低下を招きます。
筋力が低下すると全ての動きが制限され、いずれ自分の体重すらも支えきれなくなってしまいます。
そして寝たきりとなってしまうのです。
①転倒ルート
痛みでひょこひょことした歩き方になる、あるいは足を引きずって歩くようになると、つまづきやすく、さらには転びやすくなってしまいます。年齢が上がると、女性は特に骨密度も低下していくので転倒すると、大腿骨や股関節を骨折するという話はよく聞きますよね。
筋力が低下すると全ての動きが制限され、いずれ自分の体重すらも支えきれなくなってしまいます。
大腿骨や股関節を骨折すると、手術で人工関節を入れることになりますが人工関節も自然な形ではないため、動ける範囲(可動域)に制限がかかってしまいます。
その結果、身体の他の部位(膝関節や、腰など)に負担がかかり、いずれ寝たきりになることが多いのです。
寝たきりになるとどうなるか・・・?
寝たきりとなると、日常生活全般において全て介助が必要となりますね。
●着替え
●食事
●入浴
●排泄
その他、少し身体を動かすだけでも誰かの手助けがないと出来なくなってしまうのが「寝たきり」という状態です。
ではその介助は誰にしてもらうのでしょうか?
身の回りのことを全てやってもらえるような施設に入ることが出来れば良いのですが、有料老人ホームは費用がかなりかかります。
介護保険の範囲で入所できる特別養護老人ホームは、入るまでの間に何十人と待ちがあることがほとんどです。
となれば、あとは家族に見てもらう他ありません。
それは配偶者であったり、お子さんであったり色々ですが介助する側もされる側もとても気を使うものです。
近年「介護疲れ」でニュースになることもしばしばありますよね。
家族であるがゆえに心ない言葉をぶつけてしまう、イライラが募る、最終的には手を挙げてしまうということも現実には起こっているのです。
そういう生活は楽しいでしょうか? 恐らく楽しくはないでしょう。
治療家として伝えたいこと
外反母趾から寝たきりとなってしまう未来を避けるためにはどうすれば良いでしょうか?
今までのブログでもたくさんお伝えしているように、今、まだ自分の足で元気に動けている・歩けているうちにご自身がしている無意識のクセを治し、外反母趾を治していかなければなりません。
それは確かにエネルギーを使うし、とても疲れることでもあります。
けれど、今のうちに頑張ってクセを治していけば5年後、10年後、今よりもっと筋力や体力が落ちたとしてもきちんと自分の足で歩ける! という状態になります。
痛みがないから・・・
遺伝だから・・・
歳だから・・・
と諦めてしまうのは簡単ですが、それではあまりにもったいない。
痛みが出ていない今だからこそ、改善する方法を探して将来への不安を無くしてほしいと思います。
また、外反母趾以外の腰や膝の治療で来られた方も、よく見ると足の変形があったり外反母趾のなりかけになったりしている方が多く、そういう方にも将来のリスクをお話しています。
それを聞いてどういう選択をするのかはご本人の価値観によりますが、治療家として伝えたいのは「今は良くても5年後10年後にどうなっているかは分からない」ということです。
やはり、最期まで自分の足で歩く、買い物に行く、旅行に行くというのは人間の目標であると考えます😌
そういう風に人生を楽しむために出来ることはたくさんありますので、ぜひサポートさせていただきたいと思います。