今回も引き続き外反母趾についてのお話です。

気付いたら外反母趾になっていた!という人は、実はご本人も気付かないうちに特定のクセが身についてしまっていることはご存知でしょうか。

どういうクセがあるかを知っていれば、現在外反母趾になってしまっている人は改善や悪化の予防が出来ますし、なっていない人でも発生のリスクを抑えることが出来ます。

ご自身にこんなクセはないかな?とチェックしながら、ぜひ最後までお読みください^^

クセは4つあります!

①外足重心

小指側に体重をかけて歩いているため、靴の外側が擦り減ってきています。

Check Point!!

いつも履いている靴がこのような状態になっていないかチェックしてみましょう!

 

②すり足

本来、歩行時はかかとから着地するのが正解なのに対して、つま先から擦れるように着地している人のことです。

つま先から着地しようとすると、滑らないように指先で強くブレーキをかける必要がありますよね。それが指の変形を招いてしまいます。

すり足で歩くと外反母趾になりやすいだけではなく、つまづきやすくなったり、わずかな段差でも転びやすくなったりと転倒リスクも高くなってしまうので注意が必要です。

Check Point!!

靴のつま先部分ばかり減っていないかチェックしてみましょう。

 

③つま先が正面を向いている

前々回のYouTube動画でもお話しましたが、人間の身体の構造上、立った時や歩く時のつま先の角度は60°くらい外を向くのが正しい位置です。

↑このくらい外を向きます。

人間の身体は構造的につま先が前を向いて立つ作りにはなっていません。そのため、つま先を前に向けて立ったり歩いたりすると、身体的に負担がかかります。

つま先が正面を向いていることで、起立時や歩行時に体重が外に逃げて①の外足重心になってしまいます。

また、つま先から着地しやすくなり②のすり足に繋がるなど、他のクセの観点からもつま先が正面を向いていないか?というのは重要なポイントです。

Check Point!!

起立時・・・「気をつけ」をした時につま先が正面を向いていないか?

歩行時・・・つま先が前を向いたまま歩いていないか?

気を付けるポイントは正しい角度である約60°くらいをキープしたまま歩くことです(こちらの記事も参考にしてください^^)。

 

④背すじを伸ばす

ここまで挙げてきた3つのポイントはなんとなく理解できると思った方も、4つめの「背すじを伸ばす」というのは驚きかも知れませんね。

実はこのことはあまり知られてはいません。

もう少し正確に言うと、「背すじを伸ばし過ぎる」のがNGです。

背すじを伸ばすという行為は、本来ならば良いことなのですが伸ばそうと気を付けている人で多いのが「背中を反らし過ぎている」という点です。

これを「反り腰」と言います。

反り腰になると・・・

① 骨盤が反る腰に対してバランスを取るために前に傾く

② 骨盤についている大腿骨(太ももの骨)が内側にねじれる

③ またバランスを取るために下腿の骨(脛やふくらはぎ)は外側にねじれる

④ 足首部分が内側にねじれる

 

そして④の状態が、上でお話した「つま先が正面を向く」ということなのです。

足首が内側にねじれ、つま先が正面を向かないとバランスが取れないという状況を作ってしまっているのですね。

猫背になってはダメだと気にして背すじを伸ばし過ぎた結果、外反母趾を悪化させてしまったり将来的に外反母趾を引き起こすリスクが高まってしまいます。

背すじをまっすぐにしようとするのは基本的には良いことです。

ただ、自身ではまっすぐだと思っていても実は反らし過ぎのことが多いものです。

そのせいで、つま先を60°に開いて歩けないというクセがついてしまっている可能性がありますので、意識してチェックしてみてください^^

 

背中をまっすぐにするときは、腰を反らしたり胸を張るのではなく、頭のてっぺんから一本の糸でピンと吊られているように、その糸が身体の中心をまっすぐに通っているようなイメージで立ってみましょう。

今まで気に留めていなかったクセに気付くことで、外反母趾の進行を抑えたり予防をすることが出来るのですね!

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