様々なダイエット法が紹介されていますが、その中に“骨盤底筋群”を鍛えるトレーニングがあります。この“骨盤底筋群（こつばんていきんぐん）”というのは、骨盤の安定のために働くインナーユニットと呼ばれる筋肉群の１つです。
この筋肉群は骨盤や内臓の安定、排尿を行う役割を担っています。今回は、この“骨盤底筋群”を鍛えるトレーニングをご紹介します。
1．骨盤底筋群とは？
骨盤底筋とは、骨盤の最下部にあり、ハンモックのように内臓を支える働きをしています。
骨盤底筋には様々な機能があり、内臓を支えたり、姿勢の安定性を高める他にも、排尿や生殖、出産に大きく関係してきます。
また、横隔膜や腹横筋、多裂筋といった身体を内部から支える筋肉とも密接な関係があり、骨盤底筋群を鍛える事で、背中を伸ばしたり、ポッコリお腹を予防したりといった事が期待できます。
2．骨盤底筋を鍛えるべき理由
骨盤の記事で紹介していたように、そもそも骨盤が歪んでしまうと身体に様々な不調が出てきてしまいます。この“骨盤底筋”が弱くなってしまうとどういった症状がでてしまうかというと…
・尿漏れ、頻尿
・姿勢（スタイル）の悪化
・下半身太りやポッコリお腹
・内臓の働きの低下
等が挙げられます。
また、最近では、この尿漏れや頻尿といったデリケートゾーンの悩みは高齢者だけでなく若年層にも悩みを抱える人が増えてきています。しかし、この悩みは骨盤底筋をトレーニングすることで解消することが出来ます。
3．骨盤底筋のトレーニングとは？
代表的な骨盤底筋のトレーニング方法をご紹介します。
ヒップリフトというトレーニングで簡単に言うと仰向けに寝てから、お尻を上げるエクササイズです。
このやり方は、まず両足をつけずに少しだけ開いてから寝ます。そして、息を吸いながらお尻を上げていき、首と膝の頭が一直線になるまで上げます。
この時肛門を引き上げるようなイメージで行います。この状態で5秒間ほどキープし、ゆっくり元の位置に下げて戻します。
この一連の動作を1セットとし、これを10セットほど行います。
このトレーニングを行う事で骨盤底筋を鍛えることが出来ます。
注意するべき点として、お尻を上げる際に腰を反り過ぎない事。また、お腹を引き締めるようなイメージで行うとよりいいでしょう。
これは毎日行う必要はありません。2日に1回や3日に1回など自分のライフスタイルに合った回数を行うようにして下さい。
ここ最近、高齢者の方だけでなく、若い方も筋力低下による骨盤のズレに悩まされています。これに関しては様々な説がありますが、昔に比べ外で遊ぶ子供が減ったから、というのが大きな理由かもしれません。
「健康には適度な運動が必要」とよく言いますよね。
今回紹介したトレーニングは決してハードなトレーニングではありません。
普段から運動をしていない方でも行うことが出来るほどの強度です。またこういったトレーニングにより下半身に筋力が付いてくると少しずつ痩せやすい体に近づいていきます。
骨盤というのは何度も言うように日々の生活の癖により徐々に歪んできてしまうものです。いつもより少しだけでも意識して生活してみて下さいね。
もし、骨盤の歪み等でお困りでしたら、当院、愛YOUカイロプラクティック院でも骨盤の施術を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
