外反母趾
67歳女性 主婦
外反母趾の痛みがある 特に左足 足の甲が痛みが強かった
5年程前から痛みが出始めていました。
テーピングをするといいと聞いて、テーピングをして生活していました。
テーピングをするといくらか痛みは和らいでいました。
テープを使い続けるのも大変だし、テーピング無しで生活がしたい。
足の痛みはなくならないので旅行には中々出かけられない。
というお悩みでした。
調整:【1回目2回目】
痛みがまだ出る状態で変化はあまり感じられませんでした。
調整:【3回目】
3回目からは足にすごく変化を感じるようになりました。
いままでできなかった正座ができるようになりました。
調整:【4回から7回目】
痛みが出たり、動きにくさがあったりなどしましたが、
7回目のころにはお友達と旅行に行くことができました。
足の痛みが出るんじゃないかと心配だったけど、
そんなに痛みもなく歩いて旅行楽しめましたという事で大変喜んでいただけました。
調整:【8回目・9回目】
8回目・9日目を通して特別痛みが出るという事は無くなりました。
調整:【10回目】
10回目の頃にはテーピングすることもほぼなくなった状態です。
ここからは月1回のメンテナンスで生活での痛みを詳しく聞きながら
生活でも痛みがそれほど出ることなく問題なく過ごせている状態まで回復しました。
快く写真を撮ってくださりありがとうございました。
右足で説明します(^^♪
外反母趾は親指が曲がり親指の骨が変形してしまう症状です。
親指に変形が出て外側に曲がってしまうことを外反母趾というんですね。
どうして親指が曲がってしまうかというと、よく言われるのは
「体重の乗せ方が悪い」「歩く方が悪い」「使っている靴が悪い」などいろいろありますが、一言でいえば足の関節にねじれが生じているという事です。
■外反母趾になる人は前段階がある!■
ねじれの生じる原因は歩き方や立ち方にあります。
立ってる時に真っ直ぐ体重が乗って歩けていると何の問題もありませんが、
外反母趾になる人は立った時に横に体重が逃げて小指側に体重が乗った歩き方立ち方をしています。
下の図を見てください。
外反母趾になる人は体重が足に真っ直ぐ乗らず、①のように体重が横に逃げるんですね。小指側に体重が乗っているんですけどこのままだと外に倒れてしまうので内側に戻す働きが出てきます。内側に体重を持っていくと親指が踏ん張って②のように寄せられるんですね。
こうなると③です。足の指と甲のあたりの丸みのある部分のアーチが潰れて足がベターっと平らになっていきます。
平らになってくると開帳足といって指の間が広がるような状態になってきます。
これが外反母趾の前段階になります。
最初の踏み出しで斜めに体重が乗った歩き方を続けていくうちに①~⑤の指は広がるけども親指は外側にもっていかれるので変形が進んでいって外反母趾になります。
指が広がっていくと中足骨という指の骨が5本ありますけどこの間が広がります。
ここが体重を受け止めるクッションになっているのですが、これがベターっと潰れてクッションがなくなるので体重を骨と筋肉がガツンと受け止めてしまって逃がせなくなってしまいます。その時に指が広がります。
つまり親指が変形する原因は体重の乗せ方にあります。
足に体重を乗せたとき、着地させるときのスタートの時点での体重のかかり方が中心からずれていることが問題になっています。
■足のアーチが体重を受け止めて逃がすクッションの役割をしています。■
アーチの説明をします。
正面のアーチが1つ。そして内側のアーチ、外側のアーチこの3つのアーチが正常に作用して体重は支えられています。
このアーチが崩れる事により足の構造の崩れがでてきます。
足の骨はたくさんあります。距骨という骨があって舟状骨、楔状骨、立方骨、中足骨あります。これらが正しい位置にあってはじめて正しい立ち方歩き方ができます。
しかし、立ち方、体重の乗せ方で正しい位置から関節がずれて崩れていきます。
■外反母趾の治療方法■
①痛みをとる
外反母趾の治療は、痛みをなくしていくというのが基本的な方針です。
外反母趾の治療というと、足の体重の乗せ方、歩き方の癖を改善していかないといけませんがなにしろ痛みをとらないと始まりません。
外反母趾になると痛みがつらくて生活に支障が出てしまいます。
その痛みを取るためにまず、足の筋肉の緊張を取ります。
これは正直痛いです。
痛みを取るために、筋肉を引き剥がすように骨との間の癒着を剥がしてちゃんと筋肉が働ける状態を作ってあげるという施術を行います。
施術中は痛いけれど筋肉を緩めていくことで足の痛みはなくなります。
外反母趾の痛みが当院でとれなかったという事はほとんどないのでご安心ください。
足の裏は体重を乗せるところなので強い筋肉がたくさんついています。
体重を受け止めるクッションが無くなった足は、先にご紹介した足の3点アーチが潰れて平坦になっていて筋肉が緊張を起こして硬くなっています。
3点アーチがなくなると体重をダイレクトに骨と筋肉で受け止めるようになります。
骨で受け止めきれない体重は足の筋肉が固まって受け止めようとするので、筋肉を硬めて何とか受け止めようと頑張ってくれています。
その為、筋肉はどんどん硬くなりどんどん緊張していってしまうのです。
②3点アーチを復活させる
筋肉が柔らかく動かせるようになったらアーチを作っていきます。
アーチが作れるように構造的な骨の位置を調整していき正しい位置で歩けるようにしていきます。
■外反母趾は進行性■
外反母趾は進行性なので放っておくとどんどん悪化していきます。
何故進行性かというと歩き方立ち方で無意識に悪化するからです。
体重が斜めにかかる立ち方歩き方をやればやるほどどんどん変形が進んでいってアーチも崩れるし、それが癖になって痛いから痛みを避けるためにまた変な歩き方してっていう風に悪循環が起こってどんどん悪化していきます。
外反母趾だけでなくて内反小趾といって小指が変形していくような症状もあります。
巻き爪も体重の掛け方が問題です。
親指の爪などは特に変な圧の掛かり方するので巻き爪になってそれがまた食い込んで痛くなり、歩き方がおかしくなる悪循環に陥りやすいので注意が必要です。
いろんな繋がった症状を出しやすいのが足のトラブルの特徴なので足の痛みでお悩みの方特に意識して体重の乗り方を確認してみて下さい。
■まとめ■
今ご説明したようなメカニズムで外反母趾になっていきます。
歩いいて痛いとか靴履くと痛い
ヒールが履きたいけどつま先が当たっていたいから幅の広いスニーカーしかはけない
もっとおしゃれしたい
外反母趾変形してるけど痛みはない
変形はしてないけど外反母趾みたいな痛みがある
巻き爪が酷い
内反小趾かもしれない
そういうお悩みの方もしっかりと対応させていただきます。
診させて頂きましたら変形があっても靴の圧迫がある程度耐えられるぐらいの足の柔らかさが身に付いていきます。
足の構造の崩れ、アーチの崩れ、立ち方歩き方の癖というところから診ていけば、みなさん良くなっていくものなので、足の事で気になる方は良かったらいつでも相談して下さい。
外反がいはん【外反】とは。
意味や解説、類語。[名](スル)医学で、体の中心軸に対して外側に反っている状態。外側(そとがわ)にそりかえったり、でっぱたりすること;解剖学的に身体の中心から外に向かう動作(腕をあげたり、足を広げる動作)をすべて【身体の外に向かう】と表現します。
外反母趾は足の内側に親指が曲がることを指しますが身体の中心から親指のことを考えると親指が外側を向いているということになります。