腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアはどんな人がなりやすいのかご存知ですか?
「なぁんとなく腰に違和感があるなぁ…」という方は当てはまっているかどうかチェックしてみてください。また、今は特に何も感じていない方も参考にしてみてくださいね!
腰椎椎間板ヘルニアは10~60代まで見られ、その中でも20~30代の男性に多く見られます。
高齢者に比べて20~30代の若い男性に椎間板ヘルニアが多い理由のひとつに、髄液が若く、みずみずしいため弾力が高いことで飛び出しやすいことが理由のひとつとして挙げられているのです。
しかし、腰椎椎間板ヘルニアになりやすい人はこの限りではないので、ひとつひとつみていきましょう!
<ヘルニアになりやすい人の特徴>
・普段から姿勢が悪い ・重い荷物を持つことが多い ・中腰の姿勢が多い ・座る姿勢が多い ・立っている時間が長い ・運動不足で筋力が弱い ・妊娠中 ・かかとの高い靴を履いている ・たばこを吸っている
こう見ると…腰椎椎間板ヘルニアは誰でもなる可能性があるということがわかりますね。それでは、なりやすい職業も含めて詳しくみていきましょう!
【普段から姿勢が悪い】
普段からネコ背や背骨が反りかえっている姿勢により腰椎に負担がかかってしまいます。
【重い荷物を持つことが多い、中腰の姿勢が多い】
腰に大きな負担がかかる動きです。
職業例→建築・土木業、運搬・配達・引っ越し業、看護師・介護士等…
【座る姿勢が多い】
イスに座ると楽に感じますが、長時間座っていると椎間板は常に圧迫されてしまいます。
職業例→デスクワーカー、長距離ドライバー
【立っている時間が長い】
長時間の立ち姿勢も椎間板の圧迫の原因になります。
職業例→販売員、警備員、工場勤務
【運動不足で筋肉が弱い】
背中は筋肉によって正しい姿勢をキープしています。
そのため適度な筋肉がないと正しい姿勢を維持できなくなり、椎間板にも負担がかかってしまうのです。
【肥満】
肥満体型の方はバランスをとろうとして腰の骨が反った姿勢になってしまいます。この姿勢は背中側の椎間板が押しつぶされた形になるので、椎間板の中身の髄液が後ろに飛び出しやすくなってしまいます。
【妊娠中】
妊娠後期になるとだんだん大きくなってくるお腹を支えようと頑張るので反り腰になってしまいます。
【かかとの高い靴を履いている】
ハイヒールは腰に負担をかけてしまう代表的な靴です。これは肥満の方や妊娠している方と同じように腰が反り返ってしまうので、椎間板に負担をかけてしまいます。
【たばこを吸っている】
喫煙者は腰椎椎間板ヘルニアになりやすいことが分かっています。
ニコチンの血管収縮作用で血流が悪くなり、椎間板に十分な栄養が届かず、老化してしまうことが原因と言われています。またタバコを1日10本吸う人は椎間板ヘルニアになるリスクが20%も上がるとういう報告があります。
SLRテストでさらにチェック!
「なるほどぉ。なりやすい人の特徴はわかったけど、自分が当てはまるのかなぁ?」
そう思った方に、目安になるチェック方法をご紹介しますね(^^)
それはSLRテスト(下肢伸展挙上テスト)と言われるもので、ヘルニアによって圧迫されている神経を伸展させて、痛みを再現するものです。
・仰向けに寝ます ・片脚ずつのひざを伸ばしたまま持ち上げます
※このとき、脚の裏側に痛みが走り、脚を70度以上持ち上げられないと、腰椎椎間板ヘルニアの可能性があります。
ただし、このSLRテストは100%確実なものではありません。あくまでも目安になるチェック方法なので、あくまでも参考にしていただいて、正確な診断は整形外科等でMRI検査を受けてることをオススメします。
さいごに
参考にしていただけましたでしょうか?
案外、自分が認識していなくてもヘルニアになるような行動を自らとってしまっていることが多いのです (‘Д’)!
日頃から重い荷物は持たないという方でも、例えば、子育てをしているお母さんは赤ちゃんを抱っこすることで重い荷物を持っていることと同じになります。
そうすると、知らず知らずのうちに腰や背中に負担がかかってしまっています。
大切なことは、
自分が生活の中でどんな行動をしているのか?
それによってどんな姿勢になってしまっているのか?
を知ることです!
みなさん、今日から少しでもいいので自分の行動や姿勢を観察することを心掛けてみてください!