肩こりの意外な原因はふくらはぎにある!
ふくらはぎマッサージの4つのポイント
☑デスクワークでいつも肩がこっている ☑肩こりで常に肩が重い感じがする ☑肩こりだけでなく頭も痛む
現在、日本人の肩こり人口は年々増えており、体調不良の症状として自覚のある人は男女とも上位に上がっています。男女比では女性の方が肩こりを自覚している人数が多く、もはや国民病と言っても良いでしょう。
その背景には急激に普及したパソコン、スマートフォンもありますが、他にも意外なところに原因があります。それは「ふくらはぎ」。今回はあまり知られていないふくらはぎが肩こりとどう関係があるのか、また、ふくらはぎをマッサージするときのポイントのお話です。
肩こりだから肩を揉めば良いんじゃないの?と思っているあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたいと思います。
ふくらはぎの筋肉はどうなっているの?
ふくらはぎは「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」と言い、その下腿三頭筋は「ヒラメ筋」と「腓腹筋(ひふくきん)」の二つで出来ています。
①ヒラメ筋
魚のヒラメに形が似ていて、ふくらはぎの深い部分にあり足首を伸ばす働きをしています。また、日常生活で身体のバランスを取ったり、歩くときに身体が前に倒れないよう支えてくれたりしています。起立姿勢を保つために大切な筋肉で、それゆえに疲労も溜まりやすくなっています。ちなみに宇宙飛行士の方が無重力空間で生活すると、立つことがないためにこのヒラメ筋の機能低下が進むそうです。
②腓腹筋
ふくらはぎの膨らみを作っている筋肉で内側と外側に二つあり、ヒラメ筋と同じく足首を動かしたり、膝の曲げ伸ばしに関係しています。
ヒラメ筋が日常生活において重要な筋肉であるのに対して、腓腹筋はジャンプやダッシュなどの瞬発力を発揮するために必要な筋肉です。短距離走の選手のふくらはぎに注目してみると、腓腹筋が盛り上がっていることが多いと思います。
この二つの筋肉が足首でまとまって、アキレス腱に繋がっていきます。
そして、ふくらはぎは足の裏から、ハムストリングス、仙結節靭帯、脊柱起立筋、頭蓋筋膜、眼窩上隆起と脚の裏側から後頭部までへとも繋がっているのです。
ふくらはぎの筋肉が、肩こりにも関係があることがなんとなくイメージしていただけるのではないでしょうか。女性の方が肩こりの自覚が多いのは、筋肉量が少ないことに加えてヒールの靴を履いているため、ふくらはぎへの負担が大きいためと考えられます。
ふくらはぎが第二の心臓と言われるワケ
ふくらはぎは脚を動かすだけの筋肉にとどまりません。「第二の心臓」と呼ばれていることを知っていますか?心臓とは関係のない遠い場所にあるのにどうしてでしょう?
本物の心臓は、身体の血液を全身に循環させるポンプのような役割をしていることは誰もが知っていますね。その全身にめぐった血液は再び心臓に戻ってくるのですが、心臓より下にある血液は重力に逆らって上っていく必要があります。そこでふくらはぎの登場です!ふくらはぎの筋肉が心臓の動きと同じように下半身の血液をポンプのように押し上げて、心臓に戻しているのです。
全身の血液の半分以上は下半身にあるため、心臓に戻してくれなくては困ります。ですから、ふくらはぎの役割ってとても重要ですね。この役割があるため、ふくらはぎは「第二の心臓」と言われているのです。つまり、ふくらはぎが硬くなり上半身への血流が滞りがちになってしまうと、もちろん他の筋肉への血流も弱くなるために、肩こりへと繋がるのですね。
ふくらはぎをマッサージするポイント
肩がこっているんだから、肩をマッサージして欲しい!という気持ちはよく分かります。確かにこっているところを揉んでもらうのは気持ちが良いですよね。しかし、原因になっている部分が柔らかくなければ、つながっている部分はいつまで経っても硬いまま。
そのために、肩こりを自覚している人はふくらはぎのマッサージも行いましょう。
マッサージする場所は4つです。
上から
①膝裏の内側
②ふくらはぎの一番盛り上がっている部分
③そこからやや下の部分
④アキレス腱
【ポイント!】 ・①から順に下にマッサージしましょう ・指ではなく拳でほぐしましょう ・手が疲れる程に力を入れないようにしましょう ・痛すぎるのは逆効果!痛気持ち良いくらいの力加減で *強い力でマッサージをしてしまうと、 筋組織を傷めることがあるので注意!
マッサージした後に首や肩を動かすと、マッサージ前より軽くなっていることを感じていただけるはずです。
まとめ
いかがでしたか?肩こりがふくらはぎから来ているなんて、にわかには信じがたい話かも知れません。けれども、実際にふくらはぎのマッサージをすると、肩こりが解消されたという声はたくさんあります。また、全身へのポンプ機能があるため、ふくらはぎの血流改善は全身の血流改善にもなります。ぜひお試しくださいね^^