肩や肘の筋肉や骨が未発達である小学生や中学生は、特に肩や肘を傷めやすい状態にあります。
また、小さい頃に肩や酷使してしまうと、将来、肘が真っ直ぐ伸びなかったり、肩が痛くて上がらなかったりと日常生活に支障をきたしてしまう可能性があります。
野球をするうえで、“投げる”という動作は欠かせないものであるため、
長く野球を楽しむためにも、また、少しでも肩やの負担を減らすためにも、ここでは肩のアイシングや、ストレッチの仕方をご紹介します。
野球肩の症状
一口で野球肩と言っても、様々な症状があります。
そもそも“野球肩”というのは投球動作が引き起こしている痛みや障害の事を指しており、野球以外のスポーツをする上でも発症する場合があります。
主に、投球時、特に投げ初めに痛みが出る場合が多い症状です。
身体が温まってくると痛みが消えるケースもあります。
痛みを軽減させるために行う事
一般的に野球肩を治すためには、“保存治療”が有効だとされています。
保存治療と言うのは、投球禁止の期間を設け、痛みの出る運動をしないことで痛みの軽減を図るというものです。
今回は、この“保存治療”を行いながら野球肩を予防するためのアイシング、ストレッチについてご紹介します。
〇アイシング
スポーツを行った後に、アイシングをして怪我の予防する、というのはスポーツをする上での基本ですね。
アイシングは投球が終わったらできるだけ時間を空けずに行います。
目安としては15分、少しだけ感覚が麻痺してきたかな、くらいに冷やします。
あまり冷えすぎていたり、長く行ってしまうと凍傷を起こしかねないので、注意が必要です。
アイシングの目的は、投球によって損傷した毛細血管の出血を抑える事です。
出血を抑えた上で回復させることで悪化を防ぐことが出来るのですが、冷やし過ぎると血流そのものが滞りかえって治りが悪くなることもあります。
やり過ぎないように気をつけましょう。
〇ストレッチ
肩や腕の基本的なストレッチをしていくなかで、特にオススメの肩甲骨のストレッチをご紹介します。
やり方はまず、肩幅以上の長さのタオルを用意します。
このタオルを体の前で肩幅程度に持ちます。
そしてタオルを離さずにそのまま体の後ろに腕を回します。
この時、後ろまで行く方は持って行っていいですが、ほとんどの方は頭の後ろで止まってしまうと思います。
止まってしまうところまででいいので、しっかりと筋肉を伸ばすことで大胸筋が伸び、肩甲骨の柔軟性が上がります。
注意点としては、アイシングと同じように、こちらもやり過ぎない事です。
自分の可動域を少しずつ広げていくことが大事です。
毎日お風呂上りに8回程度、痛みが出ない程度に行って下さい。
そして、柔らかくなってきたと感じたら、徐々にタオルを持つ幅を狭くしていくと良いですね。
野球肩は、再発しやすい症状です。
一度痛みが治まったからといって安心できる症状ではありません。
痛みの有無に関わらず、常に自分の体の事を考えてあげる事が長くスポーツを続けるコツです!
少しでも肩の負担を減らすために、無理な運動や、ケアのやり過ぎはしないようにして下さいね。
アイシングやストレッチをしていてもよくならない野球肩は、一度当院にご相談ください。
野球肩をはじめ、スポーツ障害の臨床経験豊富な整体師があなたの体をチェックさせて頂きます。
カイロプラクティックにより早期に現場復帰を目指しましょう!!