椎間板ヘルニア
腰痛は、どの年代にも起こりやすいものです。
中でも、椎間板ヘルニアは、よく聞く症状ですね。
10代から始まり、20代のちょうど働き盛りから、多くなってきます。
腰の痛みと、お尻から足にかけて痛みやしびれがあることもあります。
腰を曲げる動作をするときに、痛みが増します。
しかし、自分で「私は、椎間板ヘルニアだ」と思う方はいません。
腰の痛みに苦しんで、整形外科を受診し、MRI・CT・レントゲンなど画像を撮った結果、医師から告げられる症状だからです。
よって、整形外科での通院がはじまるわけですが。
☑鎮痛剤などの薬をあまり飲みたくない方 ☑薬の効果が感じられない方 ☑電気治療や、腰のけん引をしたが、とくに変化がなかった方 ☑痛みが長引いてしまっている方
そういう方に、
今一度、
椎間板ヘルニアについて
知っていただきたいことがあります。
今回は、椎間板ヘルニアの要因と、その治療法についてじっくりお話したいと思います。
そもそも椎間板ヘルニアとは、どんな状態?
椎間板(ついかんばん)は、24個の骨から連なってできている背骨の、
骨と骨の間にあって、クッションの働きをしています。
また、その背骨の中には、神経が通るトンネルのような空間があります。
これを、脊柱管(せきちゅうかん)といいます。
正常な椎間板では、その後ろにある、脊柱管の中にある神経は、
自由に動くことができ、身体を曲げ伸ばしする場合にも、
なんの障害もなくスムーズに動いています。
しかし、椎間板が、後方に飛び出した状態になった場合、
後ろにある脊柱管ごと、神経が圧迫され、
さまざまな症状がでてきます。
驚くことに、
椎間板は、
10歳をすぎたころから老化がはじまります。
10歳!!身長がまだまだ伸び続けているこの成長期に?と、
にわかには信じられないと思いますが、事実です。
その老化とは、ゼリー状のものが、水分が減っていくイメージです。
たしかに、人により差がありますが、
20歳をすぎれば、まちがいなく、みなさん老化一直線です。
というのも、背骨のうち下部の5個で体重の6割を支えていますので、
激しいスポーツはもちろん、日常の悪い姿勢(中腰など)や、
重いものを持ったりすることで、その骨の間にある椎間板には、
体重+動作の負荷がかかり、激しく消耗しているのです。
そして、それらを何年もくり返すことで、
どんどん椎間板に負担がかかり、ついに耐えられなくなったとき、
椎間板の中の硬い組織が、あるべき場所から、飛び出してきます。
それが、椎間板ヘルニアという状態です。
以前は、この飛び出したものが、神経を圧迫して、炎症を起こすから、
激しい痛みがでるのだと、言われていました。
しかし、最近では、飛び出した状態(ヘルニア)があっても、
腰痛の症状がでない人が多いと、わかってきました。
つまり、
飛び出したものを、
元に戻す、なくすだけでは、
根本的な治療にならないということです。
腰痛の原因は、椎間板の状態だけでなく、
他の要因が加わったとき、
神経への圧迫がとくに強い場合や、
仕事の集中度や満足度が低い場合に、
起こることがわかっています。
また、遺伝や喫煙も、要因にあげられています。
そして、精神的ストレス(不安・うつ)が、症状を長引かせ、
慢性腰痛へと、つながっていきます。
こういう場合には、とくに睡眠時間をしっかり確保することが、
とても大切になってきます。
また、痛みが少ない、ほとんどない場合、
椎間板ヘルニアを放置してしまうということが、よくあります。
確かに、ヘルニア(飛び出した)状態が、自然に小さくなる人もいます。
しかし、そうでない方もいるのです。
放置したことで、徐々に悪化し、ひどい場合には、
腰だけでなく、脚の痛みやしびれ、さらには感覚がなくなって、
動かせないという状態にまでなってきます。
さらには、状態によっては、緊急に手術をして、神経をゆるめなければ、
下半身が麻痺になってしまうということもあるのです。
ですから、自分で勝手に判断して、
放置してしまうことは、ぜひ避けたいものです。
ヘルニアは安静よりも、動いたほうがいい
みなさん、腰が痛い時は、どうされていますか?
痛くなったときは、じっと安静にしますよね。
しかし、
痛みが治まってきたら、
痛みの無い程度に、動かすことが大切なのです。
動かないことで、治りが遅くなってしまうのです。
一般的に年齢によって、腰の痛みの原因は分かれますが、
若い時の腰痛も、ケアをしないで、放っておくと、
50代、60代になって、老化と、今までの負担が積み重なり、
腰の骨の変形や、椎間板の変化によって、
本当につらいものになってしまうのが、想像できますね。
まず腰痛対策として、日常生活で以下の4点が大切です。
・症状に応じたケアをすること ・睡眠時間を確保すること ・筋力をつけること ・栄養バランスを意識した食事をとること
ただこれらについて自分では、なにをどのようにすればよいのか
判断に迷うところですので、専門家の助言が必要です。
手術しますか?と言われたら・・・
椎間板ヘルニアと診断されて、すぐ手術をすすめられたら、
とても悩みますよね。
腰痛の85%は原因不明が多く、
中でも椎間板ヘルニアが原因だと特定できるのは数パーセント。
実際に手術が必要な、危険なヘルニアはごく少数です。
画像検査だけでは、正しい判断はつきません。
神経の面からの検査が重要となっています。
腰部のみでの診断ではなく、全身を詳しく診察します。
筋力低下や麻痺などがないか、反射など手足の動きもみます。
画像上、大きなヘルニアほど、自然消滅しやすいという結果もあり、
大きいから手術が必要ということでは、ありません。
筋力検査や感覚検査も行ったうえで、手術が必要か判断されます。
※進行性のある椎間板ヘルニアのチェックポイント※ ☑しびれはあるが、痛みはない ☑しびれや痛みが、脚の両側にある ☑両足の裏側に、しびれがある ☑お尻のまわりに、しびれが出る ☑お尻のまわりに、ほてりを感じる ☑歩いていると、尿がでそうになる
当てはまるのが、一つでもあれば、進行しやすいものですので
よく医師の診断を聞いて、手術の方法を検討され、
ご自分に合ったものを、納得がいく形でうけてくださいね。
また、進行性でない場合でも、
2~3ヶ月薬を飲んでも改善しない場合、
仕事の事情で、急いで症状を取りたい場合は、
手術をすすめられます。
では、病院での治療は、どんなものがあるか?みておきましょう。
病院での治療
椎間板ヘルニアの手術
〇切開手術〇
以前は、椎間板ヘルニアの手術は、
数センチの切開で、筋肉や骨を取り除くものがほとんどでした。
〇摘出手術〇
現在では、ヘルニアが比較的小さなものは、
内視鏡下での摘出手術・顕微鏡下での摘出手術など、
数ミリの切開で行われるものがあります。
〇レーザー治療〇
その他、レーザーを用いて、椎間板の圧力を減らすことで、
ヘルニアを引っ込ませる方法もありますが、これは重度のヘルニアには
効果がない場合が多いです。
椎間板ヘルニアの手術以外の方法
手術以外の病院での治療はどんなものがあるのでしょうか?
〇薬〇
大抵の場合、病院での治療の基本は、薬です。
非ステロイド性の消炎鎮痛剤などの飲み薬・貼り薬ですね。
ただ、皮膚がかぶれやすい方には、貼りものは、使えません。
バンドエイドでも、かぶれてしまう方、意外に多いですよね。
この様な方は、何日も貼り続けなければならない治療は、受けられません。
では、他にはなにがあるでしょうか?
〇神経ブロックの注射〇
痛みがひどい時、今すぐなんとかしたい場合は、
神経ブロックの注射があります。
局所麻酔の注射で、痛みの信号をブロックします。
また、神経を落ち着かせることで、
痛い → 痛みで神経が興奮 → 血管や筋肉が緊張 → 血行が悪化 → 痛みが増す
という、痛みの悪循環を断ち切って、痛みを改善させるというものです。
しかしこれも、痛がりで注射がとても苦手な方だと、
「注射しないで、筋肉の緊張を和らげ、血行がよくなる方法はないのか。」
と、思ってしまいますよね。
ブロック注射は、即効性で、効果が高いと思いますが、
何度も行うのは、注射嫌いには、けっこうつらいです。
あとは、
・特殊な機械で、腰を引っ張る
・コルセットなどで、固定する
・腹筋・背筋の筋力維持の体操
・温熱療法・超音波治療・電気刺激を与える
などで、痛みを改善します。
以上、病院では、どちらかと言えば、対処療法が多いので、
痛みを一時的に取り除くのには効果があっても、
ぶりかえして、慢性的な腰痛になってしまうのは、よく聞く話です。
手術をする前に、知って欲しい治療
☑整形外科に通院しているが、効果があまり感じない ☑痛み止めを、ずっと服用していて、不安を感じている ☑定期的に注射を打っているが、副作用が心配 ☑すすめられて手術をしたが、しびれは改善したものの腰痛が改善しない
このような方々に、
ぜひ試していただきたいのが、
整体での治療です。
腰痛は、ヘルニアというものだけが原因でないことは、お伝えしましたね。
人それぞれに、様々な要因がからみあって、腰痛という
症状を引き起こしています。
たとえ、飛び出したヘルニアが原因だとしても、
なぜ、そのような負荷が生まれたのかを、解決しないと、
手術をしても、痛みはやはり、繰り返しておこるのです。
このような方々に、ぜひ試していただきたい
人間の身体は、全部つながった一つのものです。
頭痛の原因が、肩こりや目の疲れ、はては、外反母趾、顎関節症まで、
関係していることは、知っていますか?
足の指から、頭の先まで、繋がっているということなのです。
あたりまえなようですが、忘れがちなポイントです。
何度もいいますが、
腰が痛いから、腰だけ治療しても、解決にならないのです。
そこで、
めざすのは
再発しない身体づくりです。
数回の治療を要するケースは・・ ・長期間、腰痛の症状が出ている ・日常的に、不自然な姿勢が強いられる場合
具体的な施術ケースは・・
◆40代男性 整形外科で2週間治療したが改善なし
右足しびれ・激痛があり、座れない状態で来院。
→ 初日より4日連続施術により、少しずつ歩行可能になり、
仕事に復帰される。
◆30代男性 椎間板ヘルニアによる腰痛・右足の関節痛で来院。
→ 2回の施術で、右足の痛みがほとんど取れて、よく眠れるようになり、
仕事に復帰される。
◆20代女性 症状がでて数か月、整形外科に通院中、痛み止めの効果より副作用が不安のため来院。長時間座っている仕事をしている
→ 3回目あたりから、痛みが軽減し、10回目で痛みがとれる。
↓↓↓その他にも症例多数↓↓↓
まずは、身体の異常を、正常に戻す。ことから始めます。
身体全体のバランスをみながら、治療します。
筋肉の緊張をとくことから、身体の軸のブレを直し、
血流など、体内循環を改善していくことで、
痛みやしびれなどの症状を、取り除きながら、
本来あるべき正常な状態へ、回復するサポートします。
急いでいる方には、向きません。
一回で、すぐに腰痛を取り除くことに重点をおいていません。
◆動かない筋肉を、動くように調整する ◆筋肉の緊張を取り除き、骨格のバランスを整える ◆重力によってかかる負担を、身体全体できれいに、分散させる
部位のみでなく、
身体全体のコンディションを重視します。
また、日常生活で、とってはいけない姿勢を指導して、
あなた自身にも、原因につながることを、見つめなおしていただきます。
痛みやしびれなどの症状を、取り除きながら、
再発しない身体を、一緒に作っていきましょう!
痛みは必ずとれます
腰痛で、椎間板ヘルニアと診断された方、
椎間板ヘルニアの手術をされても、改善が見られない方、
ぜひ、愛YOUカイロプラクティック院へお越しください。