内反小趾かなと思ったら・・
まず、自分でチェックしてみましょう。
小指の付け根に痛みがあったり、タコや魚の目が出来たりしている方は要注意!
小指側の側面に、ボールペンなど、まっすぐなものを当ててみてください。
当てたものに沿って、小指が伸びているなら、正しい位置です。
自分の指一本分ほどすき間がある場合は、内反小趾に該当します。
内反小趾の原因は、生活習慣など人により複雑で、様々ですので、やはり専門的な知識をもったところで診てもらう必要があります。姿勢や歩き方など、根本的な原因をはっきりさせないと、治療効果がないからです。
内反小趾の場合、整形外科でも、よほど重度の場合でないかぎり、手術は勧められることはありません。
保存的治療をおこないます。
・テーピングなどによる足の向きの矯正 ・足指の筋肉強化、姿勢などの改善 ・インソールを、オーダーメイドで作る
などです。
痛みがある場合は・・
・内服薬 ・注射
の薬物療法となります。
薬に不安を感じる方には、整骨院、整体院での治療も視野に入れてみましょう!
内反小趾の治療を掲げているところは、まだ少ないかもしれませんが、
外反母趾の治療を専門にしているところは安心です。
つまり、内反小趾は、外反母趾と同じように、足の機能を回復させていくことで、身体全体のバランスを整えることが、重要だからです。
身体全体の筋肉を柔らかくして、血液の流れをよくし、疲労物質をスムーズに排出されることで、姿勢も正しく保つことができます。
また、一度良い姿勢、正しい歩き方になっても、長年の癖で、だんだん元に戻ってしまう方はとても多いので、時々専門家のチェックを受けることは効果的ですね。
すぐにできる内反小趾の予防とケア
◆靴のサイズの見直し◆
大きすぎないことが大事です。
日本では、靴を脱ぐ場所が多いため、子どもに限らず大人も少し大きめの、脱ぎやすい靴を選びがちですよね。
しかし、脱げやすい靴は、足にとっては、最もよくないものなのです。
基本的には、履いてみてぴたっとフィットしていて、足と一体化するものが理想です。
ただ、足先に1.5㎝のゆとりがあり、足指が動かせる自由があることが大事です。
つまり
実際の足のサイズより、
1~1.5センチ大きめのサイズ
の靴を選びます。
できれば、一度シューフィッターがいる販売店で、見てもらうのが理想ですが、なかなかそれも難しいですね。
自分の正しい靴のサイズを知りましょう!
自分が思っているより、理想のサイズは小さい場合が多いので、きちんと測ることが大事です。
サイズ(足長)は、体重を両足に平均にかけて立った状態で測ります。
サイズ(足長)の測り方は・・
かかとと足先にそれぞれ、5センチくらい厚みがあり、 硬め(ぺこぺこしない)箱や本などを置いて、その間を測ります。
両足とも測ってくださいね。
サイズ(足長)がわかったら、次は、ワイズ(足周)です。
ワイズ(足周)の測り方は・・
メジャーで、親指の付け根の出ているところと、 小指の骨が出ているところを通って、 ぐるっと一周させて測ります。
ここで、注意するのは、開張足の人の場合です。
指の付け根のアーチがくずれて平らになり、本来の足の幅よりも広くなっている足を、開張足といいます。
開張足は、立った時、座った時などで、ワイズが変ります。
また靴の締め具合でも変わってきますので、それぞれ測って、平均値を出すのが良いです。
つまり、立った場合、座った場合に加え、靴をはいた状態に近い締め具合で、ラップを巻いて、立った場合、座った場合と、4つの値の平均値が、自分にとってのちょうどいい値に近いということです。
サイズに応じた、標準のワイズがありまります。
標準はD・少し大きいとE
というふうに、JIS規格で、決まっています。
子ども・男性・女性で、ワイズ表が違いますので、確認することが大事です。
ただ、日本製のものは、対応しているとは思いますが、メーカーにより違いがあることもあります。
◆足指ストレッチ◆
①親指と人差し指で、爪の生え際を、一本ずつつまんで足指先を刺激する。 ②裏側から一本ずつ、指の根元から、先に向かって押していく。 ③両手で、隣り合う指を一本ずつ持ち、指と指の間を少し広げて前後に動かす。 ④足の指の間に、足裏から順に一本ずつ指を入れて、 ぎゅっと握り足首をゆっくり大きく回す。
◆グーチョキパー運動◆
①足の指を全部広げて、パー ②親指だけ上にあげて、他の指は反対方向の下へ、チョキ ③全部の指を曲げて、グー
①~③の1セット5回~20回くらいで、疲れたらやめてください。
◆タオルギャザー運動◆
①足に体重がのるように立った状態で行います。 (立って体が不安定な場合は、支えになるものにつかまってもかまいません。) ②床に、バスタオルやスポーツタオルを置いて、その端に足をのせます。 ③踵を、床から離さないようにして、足の指だけで、 タオルをつかんで自分のほうに引き寄せます。 手ではありませんが、足指で「たぐりよせる」という感じです。
5回~20回、上手くつかめなくても、適度に疲れる程度でやめます。
◆足裏に刺激を与える◆
・砂の上、砂利の上を、裸足か裸足に近い状態で歩く。 ・裸足で、なるべく生活する。
など、足裏に刺激を与え、足指が使える状態をつくることも大切です。
まずは、動かすことを目標においてください。
「鍛える」と思うとつい頑張りすぎてしまいます。
無理は禁物です。
足に痛みがあるときは、絶対にしないでくださいね。
さいごに
痛みが少ないため、気付きにくい「内反小趾」、そのまま何もしないでいると、身体全体にいろいろな影響を与えてしまいますので、痛みがあればすぐにでも、気がついたらぜひ早いうちに、治療をおすすめします。