人は誰しもリラックスしたいとき、深く深呼吸しますよね。
そうすることで体内に大量の酸素を取り込み、体のクリーニングをし体内循環を活発化させ心身を落ち着かせています。
しかし、今、この生命活動の要である呼吸をベストな状況でおこなえておらず、浅い呼吸で満足してしまっている方が非常に多いのです。
今回は、呼吸と姿勢の関係性についてお話させて頂きます。
- 深い呼吸が出来ないのは姿勢バランスの崩れにあった
まず大きく呼吸をしてみてください。今、体のどこが動きましたか?
胸が大きく膨らみましたよね。骨で言うと、肋骨が膨らみ、肩が上がります。
そして、もう一度今度は姿勢を良くして深呼吸してみてください。
先ほどと比べて肋骨が大きく広がり更に深く息が吸えたのではないでしょうか?
このように姿勢バランスのひとつで、大きく呼吸の深さが違ってくるのです。
すごく単純な事ではありますが、気づいていない方が非常に多く、自分の知らない間に呼吸の質をどんどん弱らせてしまっているのです。
例えば、生活習慣やストレスなどにより肋骨が落ちて猫背になり前に倒れたような姿勢が定着すると、胸の肋骨・胸骨・背骨で作られる胸郭は通常の位置よりも下に落ちる為、大きく膨らむ事ができなくなります。
また、胸郭を広げる働きで使われる呼吸筋である、大胸筋・斜角筋・肋間筋はどんどん弱っていきます。
筋肉が弱ると、また更に胸郭が下がり、前屈姿勢はどんどん悪くなっていき、負の連鎖が始まります。
そして一番深い呼吸をするのに大事な筋肉である横隔膜の働きも悪くなります。
横隔膜は、胸部と腹部を隔てる膜のような筋肉になります。息を吸うときに下がり、息を吐くときに上がります。その働きにより内臓を刺激する作用もありますが、呼吸が浅いとこの働きが弱くなる為、内臓の働きも落ちてしまいます。実は、質のいい深い呼吸をする為に頑張ってくれているのはこの横隔膜の働きによるものなのです。横隔膜をしっかりと動かす事ができないと、全身の細胞の生まれ変わる力も弱ってくるのです。
それでは、呼吸が強い人と、弱い人ではどういう違いが出てくるのでしょうか?
【姿勢が良く呼吸器が強い人】
胸郭が充分に広がって深く息が吸える
肺がしっかり広げられるので深い呼吸ができる
細胞の活性化がより促進される 新陳代謝が良好(健康・美肌)
ストレスに強い
【姿勢が悪く呼吸器が弱い人】
前屈姿勢の乱れ(肩とあごが前に 腰が後傾し背中が丸くなる そしてバランスを取る為膝が前に出る)
胸郭が圧迫されて肺の動きにも制限がかかる
生命力が弱くなる(病気や様々な不調に立ち向かう気力が弱くなる)
呼吸が浅い為、酸素がそれだけ取り込めず病気の回復にまわす力が落ちる
細胞の生まれ変わり(リモデリング)が酸素不足で上手くいかない為、健康を害しやすい
自立神経にも影響を及ぼす(イライラ)
疲労感
姿勢バランスが崩れて呼吸が浅くなると、このように様々な弊害がでてきます。
また脳は臓器の約10倍もの酸素を必要とするため、充分に呼吸が吸えないとだるさを感じたり集中力が低下したりと自立神経の乱れも生じてきます。
そして浅い呼吸は全身の錆付きを生み出し、やがて次のような様々な体の症状へと変わっていきます。
例えば、呼吸器が弱って胸を張った姿勢が保たれなくなると、上体の重みなどの衝撃が腰にかかるようになります。そうなると腰回りの筋は硬くなり、それと共に股関節も硬くなって腰の骨、仙骨、骨盤周りに影響し血行も悪くなります。このように腰痛やぎっくり腰、また椎間板ヘルニアを引き起こす起因も呼吸器の弱化から起こっている場合もあるのです。
また、深い呼吸が出来ないということはそれだけ浅い呼吸を数多く行っていかないといけないということですよね。つまり、呼吸の数が増える分だけ胸郭も動かす必要があり、筋肉も普通よりも動かされる必要がある為、姿勢が良くて深い呼吸が出来る人よりも体がどんどんその分疲労こんぱいしていくということなのです。
このように姿勢バランスの乱れが、生命活動を担う呼吸と大きく関係していることはお分かり頂けたと思います。
長年の生活習慣で歪み硬くなってしまった骨や筋をご自身で修正していくのは難しいものです。
当院では、姿勢バランスの修正だけでなく、既に弱ってしまった内臓機能や横隔膜のバランスも整えることが出来ますので、どんどん健康な体へと作り変えてさしあげる事が可能です。
呼吸が浅いのではないかなと思われる方は、是非一度愛YOUカイロプラクテック院にお気軽にご相談頂ければと思います。
■愛YOUカイロプラクテック院
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