上半身と下半身を繋ぐ土台である骨盤。
身体の中でも重要な部分であるため、丈夫に出来ているのですが、歪みや周辺の筋肉、靭帯への負荷によって痛みが生じる事があります。
腰のあたりが痛かったり、骨盤周辺に痛みが出たりと場所は人それぞれで、痛みの種類も違ってきます。
例えば、何もしなくても痛かったり、立ったり座ったりという日常動作を行う時に痛い、や触ったり押すと痛い、といった症状があります。
今回はそんな骨盤の痛みについて今回はご紹介します。
骨盤が痛む原因はちょっとした歪みから疾患まで様々です。
その中でも特に多いと考えられる原因は日頃の癖による骨盤の歪みです。骨盤の歪みが身体に様々な悪影響を及ぼすことを前回ご紹介しましたが、骨盤が痛むというのも例外ではありません。
骨盤の歪み方にも左右のバランスが歪んでいるのか、開きすぎているのか、閉じすぎているのか、といった種類があります。
左右のバランスが歪んでいると、左右の足の長さにも差が出てきますので高さの差によって足の付け根に負担が掛かり股関節に痛みを生じる事になります。
また、骨盤が開きすぎていると、内臓が下垂して、それを支えるために骨盤周辺の靭帯や筋肉に負担を掛けてしまうこともあります。
骨盤がねじれて歪んでいると、腰の全体が痛んだり、腰をひねった時に痛みが生じます。
主な原因として、
・いつも同じ足重心で立っている。
・脚を頻繁に組む。
・座り方に問題がある。
という事が考えられます。特に足を良く組む女性の方も少なくありませんよね。
良く足を組む方のほとんどが、無意識に足を組んでいます。というのも、足を組むから骨盤が歪むのではなく、骨盤が歪んでいるから、足を組みたくなるのです。
また、良く足を組む方のほとんどが無意識にいつも同じ方の足を組んでいます。
骨盤が歪んでいると、脳が身体の歪みを感じ、身体を安定させようとします。すると、足を組み骨盤の歪みを矯正しようとします。
しかし、これは逆効果で骨盤の歪みをひどくしてしまうんですね。逆に骨盤が歪んでいない人は足を組むと不自然な感じであまり落ち着かないのです。
ですので、足を組むといった行為自体が身体の歪みの合図とも言えますね。
足を組まないようにするには、まず足を組まないように心掛けることが大事です。しかし、長年の癖はそう簡単に治せるものではありません。
最初のうちは気付いたら組んでしまっていた!なんてこともあるでしょう。そんな時は組んだ脚と逆の足で組むようにしましょう。
定期的に両方の足を使う事で、片方への歪みを集中させないためです。
また、椅子や机の高さも影響してきます。自分に合った机やいすを選ぶと足を組むことも少なくなるかもしれません。
座り方も大きな原因の一つです。特に「お姉さん座り」や「女の子座り」といった座り方は骨盤の歪みに直結してきますので、特に女性の方で洗濯物をたたむ時や休憩がてらに少し座り込むときなど気をつけましょう。
楽な座り方かもしれませんが、こういった座り方は骨盤に非常に負担を掛けています。
椅子に座る際も、椅子に腰を浅くかけて座るやり方を続けていると、骨盤は徐々に後傾していきますので、椅子に座る際もあまり背もたれを利用しない方が骨盤のためにはいいでしょう。
こういった原因を踏まえて、なるべく身体の片側だけに負担をかけるような習慣を無くすことが大事です。
普段立っている時もなるべく重心をかたよらせない。
座っている時もなるべく足を組まない、という風に少しずつでも意識していけば習慣は変わってきます。
こういった骨盤の痛みというのは痛みがある所だけに問題があると考えてはいけません。
全身の歪みが骨盤の痛みとして現れているのです。
そのため、骨盤の痛みが出たら全身のチェックが必要です。全身の歪みを取るためには整体が効果的です。
今回は紹介しませんでしたが、内臓の疾患やクラミジアなどの感染症による骨盤周辺の痛みもあります。
また、女性は出産があるため、その影響で骨盤の痛みが生じる事もあります。
今回、骨盤の痛みを引き起こす歪みの原因についてご紹介しました。
何度も言いますが、日頃の歪みが原因となりますので足を組むことであったり、立った時の重心であったり、自分の日頃の癖をチェックしてみましょう。