ジャンパー膝の正式名称は、「膝蓋腱炎」です。
この症状は名前通り、ジャンプを良く行うスポーツの選手に多い症状です。
ジャンプを良く行うスポーツと聞いて真っ先に浮かぶのはバスケットやバレーですね。
実際にこれらのスポーツをしていると、ジャンパー膝になりやすくなります。
◆症状
主な症状として、膝の前部から太ももにかけて、
痛みや突っ張りを感じたり、ジャンプした時の着地時に膝の痛みを感じます。
ジャンプという動作は大腿四頭筋を十分に使って行う動作ですので、
この筋肉が弱かったり、凝り固まっていたりすると、痛みが出やすくなります。
また、膝蓋骨(膝の皿)の下の部分の腫れや、脛骨結節部の隆起が挙げられます。
痛みの好発部はグリーン部分が1割、ピンク部分が7割、イエロー部分が2割と言われています。
◆何故痛みが出てしまうのか
主な原因として、体が耐えきれない強度の練習を繰り返し、
膝の腱を損傷している場合があります。
また、現在使っているシューズが擦れてしまい、
地面からの衝撃を受け止めきれていない、という場合があります。
実際に、アスファルトなどの固い地面での練習を繰り返していると、
グラウンドでの練習よりも負担が大きくなってしまいます。
◆一番の原因は下半身の使い方?
痛みが出る原因は、オーバーユース(使い過ぎ)であったり、
大腿四頭筋の緊張や、柔軟性の欠如であったりと、人それぞれです。
しかし、膝の痛みは、下半身の使い方が大きく影響します。
例えば、走る際や、スポーツを行う際、全身に無駄な力が入り過ぎていると、
全身の筋肉(特に下半身の筋肉)が緊張してしまい、
柔軟な動きができません。
そうなると、必然的に膝に負担が掛かってしまいますよね。
膝は全身を支えているので、常に負担が掛かっている状態です。
また、走ったりジャンプするとその何倍もの負担が膝に掛かってしまいます。
少しでも膝の負担を軽減するために、片方の足に体重をかけ過ぎていないか、
また、適切なフォームで、練習、トレーニングが正しく行えているかどうかを
定期的に確認してみましょう。
大事なのは、痛みが出ない範囲で運動を行うのではなく、
再発しないような身体作りに取り組むことです。
膝の痛みは大腿四頭筋の柔軟性と大きく関係しますので、
風呂上りなどで、ストレッチを欠かさず行うことが大事です。
また、少しでも痛みや違和感を覚えたら、早めに対処しましょう。